- 【2013年 07月 05日】
- 「シャンソンとその発音法」 3 薮内宏
L’âme des poètes
弱強弱強の繰り返しが多いこの曲は特にリズミカルです。本来ならアクセントが掛からない所にも軽くアクセントを掛けるようにすると、一段と歌いやすい。
「か」と「が」は音がきつくなりやすいので、日本語では軽く鼻音風に発音しますが、フランス語では、軽く「イ」を加えます。「カ」は幾らか「キャ」に、「ガ」は「ギャ」に近く発音しますが、「イ」の音が強いときざに聞こえますので、あえて「カ」、「ガ」と書きました。パリの下町風の強いアクセントの場合はUn gamin de Parisで聞けますが、普通は押さえ気味にします。
「d」は、リエゾンするとき、「t」に軽く発音します「quand on」(=カントン)。名詞の複数でリエゾンするとき、複数の「s」は無視できます。鼻母音
フランス語の発音上のもう1つの特徴は、「鼻母音」と呼ばれている、鼻にかかった音があることです。「鼻母音」は、日本語や英語の「半鼻母音」よりももっと感覚的な音です。聞いて心地よいこの音は、もっと深みがあります。鼻母音は、舌の付け根に近い所の両脇当りを緊張させて、発音します。したがって、「アン」、「オン」、「エン」などを発音するとき、唇の両端が少し狭まり、唇も少しとがり気味になります。この方法は、14世紀以前、主に12世紀頃、すなわちノルマンデイー公ギヨームがイングランドを征服し、文芸作品が現れ始めた頃に確立されました。鼻母音は、日本語や英語の「半鼻母音」と違って、口をすぐに閉じないで発音する持続音です。日本で歯医者が「あーんと言うように口を大きく開けて」式に発音します。甘美な雰囲気をかもし出すのに大いに役立っております。 しかし、おもしろいことに、地中海に面したマルセイユあたりでは、日本語と同じく、「アン」と「オン」を日本人と同じように「ン」で口を閉じて半鼻音式に発音しています。
L’àme des poètes
>ラm<デポ<エt
詩人の魂Longtemps, longtemps, longtemps
ロンタンロンタンロンタン
長期間、長期間、長期間、
Après que les poètes ont disparu
ア<pれke<レ<ポ<エトンデイsパru
詩人たちが消えた(いなくなった)後
Leurs chansons courent encore dans les rues
<lErシャンソンクrタン<コrダン<レru
彼らの歌はまだ道(町中)を走って(流れて)いる
La foule les chante un peu distraite
ラフl<レシャン<テンpEデイs<tれt
群衆は少しぼんやり(気ままに)それを歌っている
En ignorant le nom de l’auteur
アンにニョらん<leノンdロ<tEr
作者の名前を知らずに
Sans savoir pour qui battait leur cœur
サンサヴアrプrキバ<テ<lEr<kEr
彼らの心臓が誰のために高なっていたかを知らずに
Parfois on change un mot, une phrase
<パrフアオンシャン<ジエンモユnefらz
ときには一語か二三語変えたりする
Et quand on est à court d’idées
エカントン<ネタクrデイデ
そして思いつかなくなったら
On fait la la la la la la
オン<フェララララララ
<ララララララと言ってみる
La la la la la la
ララララララLongtemps, longtemps, longtemps
ロンタンロンタンロンタン
長い間、長い間、長い間、
Après que les poètes ont disparu
ア<pれke<レ<ポ<エトンデイsパru
詩人たちが消えた(いなくなった)後
Leurs chansons courent encore dans les rues
<lErシャンソンクrタン<コrダン<レru
彼らの歌はまだ道(町中)を走って(流れて)いる
Leur âme légère, c’est leurs chansons
<lE<らmレ<ジェr<セ<lErシャンソン
軽やかな彼らの魂、それは彼らの歌である
Qui rendent gais, qui rendent tristes
キらんde<ゲキらんdetりst
陽気にさせ、悲しくさせる
Filles et garçons
フィyゼガrソン
女の子や男の子
Bourgeois, artistes
ブrジュアアrテイst
ブルジョワや芸術家
Ou vagabonds
ウヴァガボン